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そろばん VS 公文式

勉強系の習い事ランキングで、昔からずっと人気なのが、この「そろばん」「公文式」ですね。

「そろばん」はそれこそ江戸時代からある日本の伝統的な習い事ですし、「公文式」は「そろばん」ほどではないにせよ、広く浸透した習い事だと言えます。

特に私たち親世代からすると、当時は小学生のうちから通塾するのは一部の中学受験生だけで、それ以外はほぼ通塾という習慣はなかったかと思います。

そんな中、勉強系習い事として「そろばん」と双璧をなしていたのは、この「公文式」でした。

学校でも「そろばん」や「公文式」をやっている生徒は算数が物凄くできた記憶があります。(私も公文経験者でかなり算数は出来ました)

そういう記憶が多い人が多いのか、自分に子供が生まれ小学生になると「とりあえず、そろばん(もしくは公文式)はマストでしょ」と何も考えずに通わせる方がいらっしゃいます。

さらには、「そろばん」と「公文式」の両方を通わせるという強者もいます。

そうなってくると、私の元にも相談によく寄せられるのが「結局、そろばんと公文式って、どっちが良いの?」というものです。

 

皆さんは、どちらが良いと思いますか?

また同時に通わせることで、相乗効果は生まれるのでしょうか?

今回は、そんな疑問に対して、そもそも「そろばん」や「公文式」はどういうものか?を確認しながら、その違いを比較して考えてみたいと思います。

 

そろばんとは何か?

そろばんを「一言」で言うと、「頭の中に自分専用のそろばんを作る」ための習い事です。

これ以上でも、これ以下でもありません。

数字を見た瞬間に、頭の中の「そろばん」にパパっと入力し計算できるのが「そろばん」という習い事です。

ただし、この「頭の中のそろばん」はたまにミスをします。

「そろばん」が上達するとは、すなわち、ミスが無くならないようにしたり、処理できる桁数を増やしたり、より速く処理したりすることを指します。

また、副次的な効果としては記憶力が良くなると言われます。

それは、「そろばん」を頭の中に「イメージする」ということは、右脳を使って処理をするということで、右脳はご存知の通り、絵や音などの感覚に関する機能を司ります。

ここが強化されるから、記憶力が良くなるのです。

また深く考えて計算するのではなく、直感的に「頭の中のそろばんを動かして解く」ので、無駄な思考は入らず、集中力も高まります

 

公文式とは何か?

公文式を「一言」で言うと、「問題毎のルールを瞬時に引き出し、高速処理をする」ための習い事です。

公文式の基本コンセプトは「似たような問題を大量に解くことで、問題毎の作業手順を自動的に引き出せるようにすること」というものです。

例えば、「繰り上がり(繰り下がり)の計算ならこうする」「方程式はこういうルールで数字を動かす」という基本的な解法ルールの引き出しを徹底的にインプットし、それを瞬時に開けられるようにするのです。

ですので、新しい単元が出てきたら、類題をひたすら手を動かして解きます。

慣れてくると、書かずに頭の中で解けるようにもなりますが、手で書いていることを頭の中に描いているに過ぎません。

そして、公文式はちゃんとルールに則って計算処理をするので、論理的に処理をする左脳が鍛えられると言われています。

公文式も類題を黙々と処理をするので集中力はつきます

 

共通点は?

「そろばん」と「公文式」の一番の共通点は、高速計算力が付くことです。

そして、「集中力が付く」という面でも共通していると言えます。

では、逆に異なる点はどういうところなのでしょうか?

 

異なる点は?

実は一口に計算力と言っても、答えまでのプロセスは「そろばん」と「公文式」では大きく異なります。

「そろばん」は頭の中で機械的に玉を動かすことでほぼ思考することなく自動的に答えを出しますが、それに対して「公文式」は頭の中で猛スピードでルール通りに筆算をやっています

従って、「そろばん」は桁数が多くなってきても、頭の中で考えるわけではないので、ほぼ計算スピードが落ちないくらい計算スピードは上がります。

ですが、あくまでも四則演算(+-×÷)なので、分数などは別の計算処理が必要になります

一方、「公文式」は単元毎のルールを瞬時に引き出し適用させるのが最大の特徴なので、単純計算のスピードでは「そろばん」には及ばないものの、問題全体としてはバランス良く処理スピードが速くなります

お店に例えるなら、「そろばん」は品ぞろえは自ブランドに特化しているがガッチリと固定客を掴む「専門店」であるのに対して、「公文式」は品ぞろえをバラエティ豊富にし広く浅くお客を集める「総合デパート」のイメージです。

 

結局、どっちが良いの?

これについては、残念ながら明確な答えはありません

ただし、あえて優劣を決める基準を示すとすれば「子供が楽しく通える方を選ぶのが良い」となります。

あの「そろばん」をパチパチするのが楽しいと思う子もいれば、「公文式」で紙に書いて沢山の〇をもらうことが楽しいと思う子もいます。

ですので、迷ったら、両方に体験授業に行くのをオススメします。

そして「子供に選ばせる」のが良いでしょう。

子供自身も自分で選んだところなので、「親に行かされている感」を持ちにくいというメリットも出ますので。

 

両方同時に通わせても良いの?

これも、たまに聞かれる相談事です。

「そろばん」も「公文式」も同じような計算力(暗算力)が付きますので、両方通わせると効果が2倍になるのでは?と皮算用をされる方がいらっしゃいます。

これは明確な回答があります。

それは「絶対にやめた方が良い」「相性は最悪です」というのが、その答えです。

理由は簡単です。

「公文式」はいわゆる計算をしているのに対して、「そろばん」は計算しているように見えて頭の中では計算をしていません。(と言うか、計算してはいけません!

では、「そろばん」は何をしているのか?

再三出てきているように、「そろばん」は問題に応じて玉を動かし、その動かした玉を目で追って、答えを「見て」いるのです。

要するに、この「玉を見て答えを認識する」ということを出来るようにするのが「そろばん」の目的なのに、計算ルールを瞬時に引き出せるようにする「公文式」とは、そもそも答えに辿りつくルートが全く異なるのです。

しかし、「あえて同時にやらせたい」というのであれば、先に「そろばん」を習わせてある程度出来るようになってから「公文式」を追加してください。

これは2倍とはいきませんが効果が見込めます。

逆のパターン、先に「公文式」をやり、追加で「そろばん」は100%NGです。

もう面倒くさくて、玉なんて弾かないし、何なら暗算でやった方が速いし、、、となります。

 

まとめ

「そろばん」と「公文式」は似ているようで、実は結構異なります。

是非、習い事選びの参考にしていただければ幸いです。

 

「そろばん」について、より詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

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また「公文式」について、より詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

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