『子供を勉強好きにしたい』
親であれば、誰もが抱く想いですよね。
「子供を勉強好きにする」ための一番簡単な方法、それは「親が勉強好きになること」です。
親が勉強好きになると、何故、子供は勉強好きになるのでしょうか?
それはいくつか理由はありますが、大きく分けて二つの視点があります。
順番にそれぞれ、見ていきましょう。
Contents
視点①勉強に関する認知構造の変化
「親が勉強している姿」を見せることで、子どもの中にも「勉強は当然のようにするもの」という基準ができます。
その上で、親が楽しそうに勉強していれば、子供も「勉強って楽しいのかな?」と感じます。(思うのではなく感じるというのがpoint)
「子供は親の背中を見て育つ」ということわざがありますが、まさにこの話です。
そして、実はこれには科学的な根拠もあります。
脳には「ミラーニューロン」という領域があり、この領域は「ミラー」という名の通り、「相手の動きを模倣すること」を本能的に司ります。
ミラーニューロンについては、Wikipediaにて以下のような解説がされています。
ミラーニューロンとは、(中略)他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感(エンパシー)能力を司っていると考えられている。(Wikipediaより引用)
小さな子供が、親やお兄ちゃんお姉ちゃんの真似をするのは、この「ミラーニューロン」が強く働いているためなんですね。
そして、この解説に則りますと
「親が楽しそうに勉強している姿を見る」=「子供が(自分も)勉強を楽しく感じる」
に繋がるということです。
つまり、「親が楽しそうにしているもの」は子供も必然と興味を持ちやすくなるということなんですね。
ピアニストの親が音楽家、野球選手の親が元プロ野球選手、という話は挙げればキリがありません。
多くの場合、これは親がやらせたかどうかの前に、そもそも親のやっている様子を見て、自分も興味を持ち出したというのが大半です。
家庭でも、これと同じことをすれば良いのです。
子供を「勉強好き」にしたいのであれば、親が「勉強好き」になれば良い。
子供を「本好き」にしたいのであれば、親が「本好き」になれば良い。
その仕組みは、実はとてもシンプルなんですね。
でも、「今から勉強好きになんてなれないよ」と思う方もいると思います。
そういう方に向けた、二つ目の視点がこちら。
視点②親が子供と勉強する
勉強好きで無いのであれば、一緒に勉強すれば良いんです。
例えば、子供と一緒に本を読んで感想を言い合ったり、図鑑を読んで新たな知識を得たりすれば良いんです。
私も、図書館に行って子供達が本を選んでいる横で「ねーねー、この本さ、面白そうだから父ちゃんが読みたい!一緒に読もうよ!」ということをよくやります。
この時のスタンスは「子供に勉強をさせる」ではなく、「子供と一緒に『自分が』勉強する」です。
ちなみに「え、そんなの無理だよ。勉強嫌いだし。」という人は、残念ながら「子供を勉強好き」にするのは難しいと諦めてください。
親が嫌いなものを、子供に好きになれ、というのは酷な話です。
親が読書嫌いなのに、子供に読書好きになれ、というのは無茶な話です。
まとめ
子供は身近な大人を必ず自分のロールモデルとして見ます。
だから、繰り返しますが「子供に勉強好き」になって欲しいのであれば、まずは「親が勉強好き」になりましょう。
それが無理なら「子供と一緒に『自分が』勉強」しましょう!
この二つを意識するだけで、子供の勉強に対する受け止め方が必ず変わってきます。
是非、普段のご自身の様子を、これを機に振り返って見てはいかがでしょうか?