ラボの取り組み

感じる力の重要性(センス・オブ・ワンダー)

親が子供に願うことと言えば「子供には幸せになって欲しい」というのと合わせて、その幸せになるための要素の一つとして「自分の好きなことをやって欲しい」というもの。

でも、肝心な「好きなこと」って、どうやって見つければ良いのでしょうか?

そのヒントが今回のタイトルでもある「感じること」にあります。

その人が何に強く感じるかは、興味・関心・好奇心の芽に繋がります。
この興味・関心・好奇心こそが「やりたいこと」に繋がります。

つまり、色々なことを感じる機会を与えることが、子どもの興味・関心・好奇心を引き出すきっかけになるのです。

そうは言っても、親としては興味・関心・好奇心は良いけども「それよりもやっぱり学力を伸ばさないとダメでしょ?」と思われる方は多くいらっしゃいます。

そういう人には「感じる機会を増やすことが学力向上にも繋がるから!」と言いたいです。

感じることは学力に結び付く?

日本には上手い表現があるもので「好きこそものの上手なれ」という諺があります。

当然、ご存知とは思いますが、一応デジタル大辞泉を調べてみますと以下のように書かれています。

好きな事にはおのずと熱中できるから、上達が早いものだ。

で、ここで疑問に思われるのは「じゃあ、感じることで算数や国語の成績が伸びるか?」ということ。

結論から言います。

そうとは限りません!!!!

「それじゃあダメじゃん!」という声が聞こえてきそうですので、説明を加えます。

感じることで何が伸びるのか?

学力とは限らないなら、何が伸びるのでしょうか?

それは、興味・関心・好奇心に基づく「のめり込む力=没頭力・集中力」です。

過去の記事で、この没頭力・集中力についての考察をあげています。
参考記事:非認知能力の重要性

この記事内で私はこのように記載をしました。

世に言う「賢くするための教育」よりも、むしろ、取り組み方や心の在り方に関する「非認知能力の教育」の方が重要性が高いことを示しています。

そして、これを伸ばすために

「子供が集中できるもの・没頭できるもの」を親が見つけてあげて「そのための時間を与えてあげる」というのが今できる範囲でのポイントになってきそうです。

出てきましたね。

つまり、
色々なことを感じる機会を与えること
→興味・関心・好奇心の芽を育てる
→集中できるもの・没頭できるものを見つけるきっかけになる
→没頭する時間・集中する時間が非認知能力を向上させる
→将来の生きる力に結び付く
ということになります。

求められる学力の変化

実は、学校教育で求められる学力の概念も従来のものとは変わってきています。
参考記事:2020年の教育改革とは何か?(ざっくり背景編)

こちらの記事でも言及していますが、これからは単なるテストの成績よりも、むしろ「主体的にものごとに取り組む力」が求められる時代に変わっていきます。

所謂、アクティブラーニングや探究型と呼ばれる授業形式が増えていきます。

そうなると、これまでの座学ではなく、自分で調べ、考え、まとめ、発表をする力が重要視されます。

このような力は、座学で授業を受けることで身に付くようなものではなく、それよりも「自分で主体的に取り組んだ経験」から育まれるものです。

つまり、自分の興味・関心・好奇心に基づいて、没頭した・集中した経験の多い人こそ有利になる時代になるわけです。

まとめ

色んなことを感じる機会を与えることは、周り周って学校の場でも活きてくる。ということですね。

それはつまり、短期的なテストなどの点数に表現されるではなく、中長期的な、所謂「後伸びする子ども」になるわけです。

参考文献

ここで、私が感じることの重要性を考えるきっかけにもなった、猛烈に影響を受けた本をご紹介します。

これは、生物学者のレイチェル・カーソンという人が書いた本なのですが、この中で小さいころから自然と触れ合い感じることの重要性を説いており、それが心に刺さりまくります。

私が特に気に入った文章を引用しておきます。

子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感動に満ちあふれています。残念なことに、私たちの多くは大人になるまえに澄み切った洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直観力をにぶらせ、あるときは全く失ってしまいます。

もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。

わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。

美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐み、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけだした知識は、しっかりと身につきます。

絶対オススメの本ですので、是非ご一読ください!!!