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「公文式」のメリット・デメリット

公文式のメリット・デメリットについて解説します。

公文式の教室は全国にかなりの数があり、ネームバリューが抜群ですね!

この公文について、私なりの視点を体験談を踏まえ書いてみます。

まず記事をご覧いただく前の前提として、私自身も小学校の頃には公文に6年間通い、中3範囲までを全て修了していることをお伝えしておきます。

そしてこの結果、算数・数学が得意になり、大学受験まで数学で苦労したことは一度もありません。

ですので公文に通い続けられることで得られるメリットは非常に大きいことは実感しています。

そういうことも踏まえて、公文の特徴・メリット・デメリットについて書いてみます。

 

公文式のスタイル・特徴について

・基本的に一人でやることを前提として組まれている計算がメインのプリント学習法で、黙々と延々と問題を解き続けることが基本的な学習スタイル。

・そのため、ドンドンと先に進むことが出来る。

・ただし、裏を返すと停滞するとどこまでも停滞する・・・。

 

公文式のメリットについて

・やり続けると計算スピードが超絶早くなる!

・基本的なパターン問題は瞬殺できるようになる

・先取りが出来るので新出単元に理解が早い(というかほぼ理解している状態からスタートできる)
 →特に中学以降の新たなルール(方程式や関数など抽象概念を伴うもの)が出てきたときに真価を発揮します

・そのため、クラスの人気者になれる(笑)

 

公文式のデメリットについて

一人でやることが苦手な子にはキツイ

・お友達と通っていて、その友達がドンドン先に進むのを見るとかなり焦る(悲しきマウンティング)

「早さこそ正義」のような価値観を持ってしまう子もいる

・見たことない(一見して解法の分からない)問題に対してじっくりと考えて解くことへの耐性が弱くなる

中学受験算数(特殊残)の習得に手こずりやすい
 →特に方程式を覚えてしまうと特殊算に躓きやすい(詳細は後述します)

 

少し乱暴な内容ですが、ざっとこんな感じかと。

で、総論。結局のところ、公文って良いの?どうなの?というところですが、私の結論としては「毒にも薬にもなる」です(苦笑)

要は、公文の特徴を理解した上で「公文に通うことで何を身に付けさせたいか?」が明確になっている人には非常に強力なサポートととなります。(安いしね)

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でも「とりあえず公文かな」と考えている人がいれば、ちょっと待って!と止めるようにしています。

というのも、中学受験を考えた時に、特に上位校受験の場合には見たことない問題をその場で考える力が求められます。

 

具体的には、

・一つずつ地道に数え上げながら規則性を見つける力

・自分の知っている解法を複数組み合わせることで糸口を見つける力

・頭の中で3D的に立体画像を動かす力

・問題文の中に隠されている条件を見つけ出し、そこから順々に条件を芋づる式に見つける力

などです。

これは実は公文式の大量の計算問題をガンガンこなす学習形式には不向きな思考回路です

それよりも「何故、こうなるのか?」という本質の部分をじっくり考えるような学習をしていかないとこの手の力は付きにくいものです。

 

分かり易く極端に言えば、公文式では「公式をそのまま丸暗記するタイプの子」は育ちますし、その丸暗記の量は非常に沢山のパターンを暗記できるでしょうし、それである程度までの中学入試であれば戦えます。(と言っても、特殊算の勉強は必ず必要ですが)

 

でも中堅以上の中学受験これからの時代に求められる思考力のような分野においては、この丸暗記ではなく「何故、そうなるのか?」に疑問を持ち、自分でその公式を0から導き出せるような思考回路を形成していく必要があります。

 

また、忘れてはいけないのが方程式を使えば特殊算の問題そのものは結構簡単に解けます。

ですが、それは諸刃の剣で、「方程式」という非常に高性能な武器を持っているがために「どうすれば解けるのか?」のような試行錯誤をする思考の必要性は低くなってしまうということです。

これは、中学入試を合格させるただそれだけを見れば良いのかもしれませんが、こういう思考回路の子は、結構な確率で入学後に苦労します

 

公文で身に付く「圧倒的な計算力」と「高速処理機能」は一生の財産になります。

これは間違いないです。私もそうでした。

この計算と処理の速さに大学入試までずっと助けられてきました。

 

ですが、うちの子たちには今のところ、公文は行かせない予定です。

それは我が家の教育方針で、子どもの成長過程において重視したいことが「未知の問題に対する考える習慣づけ」だと思っているからです。

だから、どんな問題をやらせても常に「何故そうなるの?」「答えは間違っても考え方が大事」と口を酸っぱく言っていて、決して間違ったことを責めないし、逆に正解しているからと言って過剰にも褒めないです。

ただし、考え方を聞いてそれが合っていた時や独創的だった時には凄く褒めます。

答えが間違っていても、まずは「良い視点だね!」「でも答えが違うってことは、どこか違うのかもね?もう少し考えてみよう!」と言い続けています。

 

その結果、家庭学習でやる演習量は少なくても良いと考えています。

沢山の量をこなすよりも「考える力」「できない問題を投げ出さない力」は低学年の今しかできないと考えています。

 

公文で得られるメリットは非常に大きいですが上記の通り、デメリットもあります。

ただし、「そんなにハイレベルなところまでいかなくても良い、人並み以上であれば」というのであれば、公文は超お勧めです。

やっておけば、普通のレベルの算数では圧勝間違いなしです。

「いや、うちは中堅以上の中学を目指したい!」というのであれば、低学年のうちから、公文+「考える力を補う取り組み」をお勧めします。

「考える力を補う取り組み」は別の知育的な塾でも良いし、家庭教育でも良いのですが、いずれにせよ公文だけでは上位校には全く歯が立ちません。

 

公文に限らずですが、塾に通わせるときには「その目的」を明確にしておかないと、無駄な時間とお金を費やすことになってしまうので、注意が必要です。

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